傾斜の天井にする場合、天井に扇風機なしでも大丈夫なのでしょうか?
『傾斜の天井と言えば天井に扇風機がある』イメージを持っている方も多いかと思います。
そこで、実際のところどうなのかについて、マイホーム新築計画時から生活に至るまでの体験談をご紹介したいと思います。
それでは早速、傾斜の天井で扇風機なしで大丈夫かと思い悩み、相談した施工会社からもらったアドバイス、そして住んでみた結果どうだったのか詳しくお伝えしていきます。
傾斜の天井で扇風機なしだとどうなる?
我が家は平屋で、トイレ、洗面、脱衣場以外は全て傾斜の天井を採用しています。
また、間取りはリビングを中心に各部屋が面するように配置しているので、空調の主力はLDK空間に設置した大きな冷暖房パネル1台です。
この冷暖房パネルの温冷風を家中に回す必要があるので、LDK空間には天井に扇風機が必要不可欠でした。
傾斜の天井で扇風機なしでも大丈夫か思案したこと
我が家の平屋には、LDK空間よりも天井が高い部屋があります。
それは、主寝室と子供部屋2部屋で、1番高いところでは4.5m近くあります。
そこで迷ったのが、この各部屋における天井の扇風機の有無でした。
空間が縦に長いので、『あった方が良いのかな?』というのが感覚的な見解でした。
傾斜の天井で扇風機なしでも大丈夫?施工会社からのアドバイス
家の中で1番天井高が高い主寝室と子供部屋2部屋に扇風機を設置するべきか思案し、施工会社にこの旨を相談してみました。
すると、『冷暖房パネルがあるLDKに1台あれば大丈夫』というアドバイスがありました。
当時は『縦に空間が広いのに空気を回さなくて大丈夫なのかな?』と思いつつも、『その道のプロが言うのだから大丈夫だろう』と、結局LDK空間の天井に扇風機を1台置くにとどめ、主寝室と子供部屋2部屋は設置しませんでした。
部屋で違う?
はじめに、LDK空間ですが、季節や昼夜問わず快適な室温です。
続いて、冷暖房パネルに近い位置にある子供部屋2部屋は、LDK空間ほどではないものの十分快適な室温を保つことができます。
LDK空間との温度差はほとんどなく、あっても1℃ほどです。
このことから言えるのは、傾斜の天井だからと扇風機が必ず必要ということはないということです。
最後に、冷暖房パネルから遠い位置にある主寝室です。
主寝室に関しては、不思議なほどに室温を快適に保つことができません。
むしろ保つ以前であまりにも室温調整ができないので、夫が『業務用の大型扇風機を買いたい』と言い出したほどでした。
真夏のピークにおけるLDK空間との温度差の最高記録はなんと驚異の5℃でした!
そうでなくても夏場は2度前後リビング空間との温度差があります。
今は窓からの暑さ対策が効いているので大丈夫ですが、この室温下で子供が幼かったときは熱中症を心配したことまでありました。
主寝室は子供部屋に比べ部屋が大きいこと、また角部屋などの影響も多かれ少なかれあるのかもしれませんが、空気や熱がこもりやすく、室温の管理が難しいです。
そのため、主寝室には扇風機をつけて、空気を循環させられるようにしておいた方がよかったと後悔しています。
主寝室の事例から言えることは、天井の扇風機の有無を決めるには空調との位置関係や部屋の大きさはもちろんのこと、部屋の配置が鍵になってきそうですね。
そして、その道のプロでも見誤ることがあるということを頭の片隅において、アドバイスを受けた方が良さそうです。
傾斜の天井で扇風機なし、サーキュレーターを採用してみた
我が家では、天井の扇風機がなく室温を快適に保てない主寝室の室温を管理すべく、サーキュレーターを取り入れてみました。
その結果、室温を保てる日が増えてきました。
ですが、空気を真っ直ぐ送るのが得意なサーキュレーターには、部屋全体の空気をうまく回すということに関してはやはり天井の扇風機には敵わないようです。
我が家で採用したのは頭部分が360℃回転できるものですが、部屋全体の空気を撹拌するように動かすことはできるものの、扇風機のように部屋全体の空気をうまく動かせてはいなそうに感じます。
また、動かせていたとしても、それ相応の風量が必要なため動作音が大きくなってしまいます。
静かでないと眠れない方や、風にあたるのが嫌だという方には不快かもしれません。
私自身風に当たるのが苦手で、なおかつ喉も弱いので、中力以上で回す場合はマスクが必須でした。
これから天井の扇風機の配置検討をする方でサーキュレーターで代用を考えている方がいらっしゃいましたら、扇風機の方が部屋の空気をうまく回すことができますし、小さなお子様やペットがいてもサーキュレーターを手の届く位置に置く心配も必要ないので安心ですので再度ご検討されることをおすすめします。
まとめ
傾斜の天井において扇風機なしでも大丈夫かについての、我が家の体験談とそこからわかることを下記にまとめます。
- 子供部屋(扇風機なし、冷暖房パネル近い)
傾斜の天井だからと必ずしも扇風機が必要ということはなさそうです。
- 主寝室(扇風機なし、冷暖房パネル遠い、角部屋)
部屋が大きい場合や角部屋などで空気や熱がこもりやすい場合は天井の扇風機が有効のようです。
扇風機の有無は、空調との位置関係や部屋の大きさはもちろんのこと、部屋の配置にもよるようですね。
また、扇風機なしでうまくいかない場合、サーキュレーターで代用できなくはありませんが、部屋全体の空気を大きく回せる扇風機にはどうしても劣ってしまうようです。
サーキュレーターは風力を強くすればするほど音が大きくなりますので、静かでないと眠れない方や、風にあたるのが嫌だという方でこれから扇風機の設置検討をする方がいらっしゃいましたら、この辺りも考慮して検討された方が良いかと思います。
コメント