浅間山と富士山の噴火に関係はあるのでしょうか?
なかなか普段は耳にすることのない「活火山同士の噴火の関係性」ですが、知っておくことで一つ心構えができますよね。
毎年のように小さな噴火を繰り返す浅間山と、300年余り沈黙を続ける富士山。
そんな浅間山と富士山の噴火の関係性について調べてみました。
浅間山と富士山の噴火に関係はある?
浅間山で前回大噴火があったのは、1783年5月8日を境に約90日間火山活動があったときでした。
それに対して、富士山で前回大噴火があったのは1707年12月16日。
浅間山の大噴火と、富士山の大噴火の間は76年も年月に差があり、一見関係なさそうに思えます。
毎年のように噴火を繰り返す浅間山ですが、被害がでるほどの噴火というのは珍しいのです。
ですが、浅間山の大噴火の前には、噴石による死傷者がでるほどの噴火が1721年6月22日にあったんですね。
これらの関連性について科学ライターが次のように述べています。
「気になるのは、富士山との関係です。富士山は最も新しいところで1707年に宝永大噴火を起こしていますが、その49日前に南海トラフを震源とした日本最大級の宝永地震が発生している。つまり、最短で13年後に浅間山にも異変が起きていることから、その相関関係を指摘する専門家もいるのです」
時系列でまとめてみますと
- 1707年12月16日富士山で大噴火。
- 1721年6月22日浅間山で噴石被害
- 1783年5月8日浅間山で大噴火。
富士山の大きな噴火から約13年後に浅間山で噴石被害が出るほどの噴火があり、その後大きな噴火が起きたということになりますね。
つまり、富士山の大噴火が浅間山の大噴火の引き金になった可能性があることから、相関性を指摘する専門家もいるということです。
富士山で大きな噴火が起きたともなれば、プレートにも大きな影響を与えそうですし、十分ありえそうですよね。
実際に、プレートと浅間山、富士山の位置関係からも影響の可能性を感じます。
浅間山があるのはユーラシアプレートですが、北アメリカプレートとの境に位置しています。
そして、富士山があるのも同じくユーラシアプレートで、北アメリカプレート、フィリピン海プレートの3つのプレートが重なり合う点の近くに位置しています。
いずれもユーラシアプレートに位置し、北アメリカプレートとの堺という共通点があるんですね。
活火山の噴火もまだまだ未知数で解明されていないことが多く、実際に浅間山と富士山の噴火に直接的な関係があるのかはわかっていません。
ですが、浅間山と富士山の噴火に相関関係があるのではないかという専門家の声が出ているのもまた事実です。
近い将来、その関係性が解明されるかもしれませんね。
まとめ
浅間山と富士山の噴火の関係性について簡潔にまとめます。
- 毎年のように小さな噴火を繰り返す浅間山と、300年余り沈黙を続ける富士山。
- 富士山の大噴火(1707年12月16日)から約13年後に浅間山で噴石被害が出るほどの噴火(1721年6月22日)があり、その後大噴火(1783年5月8日)。
- 富士山の大噴火が浅間山の大噴火の引き金になった可能性がある、すなわち相関関係があるとする専門家も。
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